記者は最初からイタリアンに行かない。“どちらかと言えば”ではなく必ず〆で来店する。理由は一つ……焼酎がないからだ。居酒屋で酔っ払いを作り、スナックで王様になりきったら、周りの落ち着いた空気の中、恥ずかしげもなく〆イタリアン。
頼んだのは酔っ払いが〆でおよそ頼まないであろう一品、鯛と季節の野菜のグリル つぶマスタードソースで。鯛はフックラと焼き上げられとてもアッサリとした味わいで、軽く焦がされた身肉が香ばしさを醸す。シメジやフライドポテトの風味が幅を持たせ、ハーヴの青さでキュッと引き締めた感じ……つぶマスタードソースの甘酸っぱさが食を進ませ〆インコンプリート。
食が進んでしまったからにはもう一度〆をやり直さなければならない。呑兵衛というのは儀式を大切にする生き物だ。ということで次に頼んだのは黒毛和牛のタルタルのブルスケッタ。
“タルタル”とはタルタルステーキのことで、生肉を細かくたたき、玉ネギ、ピクルス、それにオリーブオイルなどを加えた牛肉版“なめろう”。このタルタルの起源は実は今何かと話題になっているモンゴル……遊牧民が硬い馬肉を食すために考案した料理なのだ。
でっ、黒毛和牛のタルタルをブルスケったやつの味わいはワインのアテにピシャリと当てはまりそう(ここは焼酎があったので;)。牛肉の太いコクとタマネギの辛味、そこにトマト、ドレッシング、バルサミコの酸味が絡みまくる。もちろんバリザクと焼き上げられたバケットの歯応えが食を弾ませたことは言うまでもなく……これじゃ、いつまでたっても〆られない。
撮影場所 大分県佐伯市 ファニーズ・ベラベーラ
取材日 平成22年1月29日
0972-22-1241
大分県佐伯市城東町2-36
営業 11:00~15:00(LO14:30)
17:30~26:00(LO25:30)
定休 火曜日











































