2010年9月3日

Archive for the ‘第三金波’ Category

挑みの心に挑む②

Posted by 記者Y On 8月 - 22 - 2009

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先月ご紹介した鮨割烹・第三金波の鮨…今回は挑みの心に挑んだ続き、マグロの頭肉握り


マグロの刺身は大きく分けて大トロ、中トロ、赤身と分かれ他の部位は中々流通しない。マズイからか希少なのかは分からないがとにかくその三種がアベレージ。ただ、ここでは嬉しいことにたまにマグロの頭肉が入る。


味わいはドッシリとしたコクと太い甘味が特徴で、大トロのようにサッとは消えずユッタリ、ジックリと舌に融け込む。この緩い刻の流れが“味わっている”という空間を生み、一瞬で消え去る切なさを拭っている。


もちろん、それのみで食し続けていられるほどヤワなものではないが鮨ダネにした瞬間、その問題はイッキに解決。頭肉の強さを酢飯のもつ酸味が中和しコッテリした部分を洗い流す。出逢ったときは必食されよ。






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次はアジ握り。アジは五月アジと言って4月~6月くらいが一番旨い…と記者は思っている。まあ、育った環境や個体差なんかでもズレは生じるからその時季にこだわる必要はないのだが、ひと手間加えるだけで旬を外してもまったく問題ないことが分かった。


これはワサビを抜き大根おろしを薬味に使ったものだが、ピリリとした鋭角な辛苦い感じが駆け抜ける。醤油を使わずポン酢の柔らかさのみで食させるのも鮨では珍しく、ワサビの“ツン”や醤油の“ドッシリ”を取り除いてみるのもたまには良い。






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最後は赤ウニ握り。この赤ウニも佐伯市鶴見の海で揚がったもので、紫ウニにくらべてマッタリしたコクがあり、トロけ具合も若干の猶予がある。


この赤ウニ握りは画像を見て分かると思うが“軍艦”ではなく“握り”なので、最初から最後までウニの大運動会状態でピュアな甘味がいつまでも続く。塩のみで食すのも“塩スイーツ”といったところで、呑兵衛なら玉子焼きよりこちらで〆ても面白い。


さて、今回はこの他にもアワビイワシアオリイカの卵の軍艦巻き、それから〆の一品でワサビ巻き(通称・涙巻き)も頂いたのだが、どの鮨からも“挑みの心”を感じ取ることができた。“江戸前”だけが鮨じゃない。ぜひ一度、鮨割烹・第三金波で“佐伯前”の鮨もつままれてみてはどうだろう。(おわり)



撮影場所 大分県佐伯市 鮨割烹・第三金波

挑みの心に挑む①

Posted by 記者Y On 8月 - 12 - 2009

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今回は先日の“ボーナス前特集”でアップした第三金波の鮨!職人が“挑みの心”で握った鮨をご紹介します。まず一貫目はイサキ握り


イサキは梅雨の時季が一年で一番旨く、甘味が増して淡白な味わいに華を添える。このイサキ握りは焼霜(やきしも)造りといって皮を炙っているのだが、こうすることによって皮の香ばしさだけではなく、本来なら削がれてしまう皮と身肉の間にある脂の甘味も愉しむことができる。







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次はヒラメの肝握り。ヒラメは冬場の方が身肉がポッテリして肝も太くなるがどんなものにも例外はあり、この日使われたヒラメは肝のデカさが物語る通り結構な形。


マッタリとした脂の旨味に仄かなレバーテイストがフォアグラを思わせるが決してしつこくなく “作られたもの(フォアグラは強制肥育したガチョウの肥大した肝臓)”ではないことを舌のナノセンサーが感じとる。この鮨もバーナーで炙っているため香ばしさを感じることができるが、若干舌の上で遊んだのちスゥ~っとトロけてしまうところは何となく切ない。







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また、この肝を格納していた本体…つまりヒラメの身肉、ヒラメ握りの方もモッチリとした食感と滲み出る甘さで優れた個体ということを証明。肝と昆布茶を融合させたタレが味わいの奥行きをいっそう深めていることも見逃せず、このあともまだまだベリウマのオンパレードだったのだが…勿体ぶって続きは次回の講釈で。(つづく)



撮影場所 大分県佐伯市 鮨割烹・第三金波