四国にうどんだけ食させる店がある。“うどん専門店ならどこでもそうだ”という声が聞こえてきそうだが、言いたいことはちと違う。ど田舎なのに休日ともなれば長蛇の列、お婆さんが自宅を開放し旨いうどんのみを提供するあの仕様。今回は、そんな空気で客を集めそうなラーメン福亭をご紹介しよう。
初めての場合、入店していきなり戸惑うことになる。壁に向かったカウンターに人類みな兄弟的な相席テーブル(×2)、そしてかなり高い天井、殺風景度はかなりのもの……店主も“別の空間”でラーメンを作っているため、慣れていなければ何となく“ポツン”と置き去りにされた感さえ憶える。
がっ、一度ラーメンを啜りだしたらそんなことは即座に忘れさせられる。メニューはコッテリ、大盛り、メガ盛り(のチャーシューバージョンも)はあるものの基本“ラーメン”のみ。スタイル的には326来々軒と同じ潔さで“勝負”している空気がビシバシ伝わってくる。
麺は中太プルモチの縮れ麺で佐伯んしには新食感。“口の中で踊る”ってこういう感じだと教えられる。
具はメンマ、モヤシ、(セルフ入れの)刻みネギとノーマルだが、醤油ダレがシッカリ染み込んだチャーシューはかなりポイント高で退屈しない。煮玉子があるともう少し奥行きが出てきそうだがココ(福亭)はこのまま行くのかな。
でっ、特筆すべきはやはりスープ。太いニンニク風味の奥から乾いた鶏ガラの旨味が滲み出る様は佐伯にはないスタイルで、中華そばと佐伯ラーメンが融合したよう。あとに残る香ばしさが何なのかは分からないが次は“メガ盛り”を決意させるサッパリ度で……間違いなく佐伯にまた新しいラーメンスタイルが息づいた。機会があれば是非。
撮影場所 ラーメン福亭
取材日 平成22年3月9日
0972-25-1455
大分県佐伯市駅前1丁目7番5号
営業 11:30~14:00
17:00~20:00

















